9月12日公判の記録
今回の公判のポイントは、押田鑑定人の「鑑定人尋問」が日程化したことにある。原告と県警サイドが押田鑑定人の招請を求め、伊藤監察医サイドは「裁判所が招請を採用するなら尋問したい」と述べ、裁判長の裁定により、次回公判において鑑定人尋問が実現することになった。
当事者間のスケジュール調整の結果、その日取りは11月28日、午後1時15分から5:00、午後いっぱいを使っての尋問となる。
もう一つのポイントは、伊藤監察医側から出されている「第6準備書面」のうち、「因果関係の不存在」(P6から8)について、原告から「今、別の法医学者の見解を求めている」ので、その見解を踏まえたうえで、10月末までに準備書面を提出する日取りとなったことが挙げられる。
■県警・監察医からの尋問主旨
前回6月の公判で、裁判長から県警・監察医側に対し「鑑定人に質問する内容を整理して、8月29日までに提出すること」が求められた。
この「宿題」に対する返答は、全文を挙げても下記の通り、ほぼ項目を羅列しただけのものである。
(監察医側)
■第6準備書面
監察医側が提出している、平成14年1月16日付けの「第6準備書面」のうち、「因果関係の不存在」という項では、主に、次のようなことを言っている。
■次回公判 11月28日(金)1時15分から5時00分
■概 略
(県警側)
なお、付記すると、裁判長から「証人尋問ではなく、鑑定人尋問とする」ことが明言されている。
尋問事項 証人 押田茂實
1.被告伊藤順通氏を知るか。何時頃から、どのように。
2.本件鑑定人に選任されるに至った経緯。
3.ホルマリン固定された臓器を法廷で授受した後、閉廷後の証人の言動について。
4.ブロック標本を法廷で授受した際の証人の発言内容について。
5.中間報告書の提出経緯について。
6.中間報告書の内容について。
7.鑑定書の作成経緯について。
8.鑑定書の内容について。
9.その他関連事項一切。
(1)鑑定を行った資料について
(2)DNA抽出法について
(3)PM検査の手法について
(4)HLA DQA1型鑑定の手法について
(5)試験紙の写真について
以上であるが、一応、全文を掲載したので、ご関心の向きは、そちらを参照されたい。
(→第6準備書面全文)
ページのトップへ | |
ホームに戻る |