保土ヶ谷裁判原告支援者の会


ご挨拶
私たちは、裁判の傍聴人として事件にかかわるうち、原告の訴えが正しく、神奈川県警と伊藤監察医がグルになって犯罪を隠していると考えるようになりました。事件から7年を迎えても、司法解剖を行った物証を何ら出せていない、それこそが何よりの証拠です。
 救急車を呼ばず、意識不明に陥った人を死なせているのに、「救護義務はなかった」という県警の傲慢な主張、ウソの死体検案書を書き、「他人の臓器」を裁判所に出す監察医、これが身近な暮らしのなかでおきている出来事とは、まったく信じられません。
 原告一人に戦いをゆだねているわけにはいかない、権力犯罪は、多くの人の市民的参加なしには、なかなか突き崩すことが難しい、そのような意識から我々は「原告支援者の会」を作り、民主主義の道具を使って、できるだけのことをしたいと考えるようになりました。
 皆様の参加、ご支援をお願いしたく、宜しくお願い申し上げます。
代表 萩野谷敏明


まさか警察が嘘をつくとは思いもしませんでした

保土ヶ谷事件原告 久保 佐紀子

 突然の訃報に茫然自失の遺族を騙す警察官と、警察官と共謀して平気で不正をする監察医が存在した。
 保土ヶ谷事件とは、平成九年当時、この様な人々の想像の域を越えた信じ難いような実体が夫、久保の死によって表面化した事件です。
 そこには、平素から人命を軽視している警察官と、死体には触りたくない監察医が存在し、尚且つ、たった二人だけでも司法解剖の書類を作成できる状況下の神奈川県に私どもは生活しているのです。
 夫は冷静沈着な行動をする人でした。父親の性格を知りつくしていた息子達の事故現場探しが発端となり、吐瀉物のある車内に、意識不明で運転席に倒れていた久保を乗せたまま、通報で駆けつけた警察官自らが事故車を移動していた事実が発覚いたしました。
 この様な捜査機関である警察不祥事の隠蔽工作に泣き寝入りしたくはありませんでした。
 警察と監察医が共謀すると、殺人も病死に、病死も殺人にと、如何様にも完全犯罪をも、いとも簡単に作られてしまう恐怖が存在するのです。
 監察医は決して不正をしない正義ある人格者であるべきであり、不正の出来ない状況下で行うことが大前提だと思います。
 この様な正義なき監察医を長年任命し続けた神奈川県の行政は、裁判の結果を待つことなく自らの責任において調査を行い、県民を不安にさせている状況を、一日も早く改善する事が県民を守る立場の行政の仕事であるはずです。
 警察官によって、助かったかも知れぬ夫の命が失われ、二度と戻らぬこととなったのです。市民の命を守るべき警察が、市民の命を奪い遺族の生活を一変させた罪は、裁かれるべきです。この様な事件が二度と起きない様にする為にも、県民の皆様がこの事件に関心を寄せ、支援の声を寄せてくださいますよう、お願い致します。


市民の皆様のご支援を

弁護士 大野 裕

 警察官と監察医が、協力して、虚偽の死体検案書を作成することが自由にできるならば、国家権力は、罪なき市民を「殺人犯人」にでっちあげたり、権力犯罪を隠蔽したりすることが好き勝手にできることになります。われわれ自身も、戦前のように、言われなき逮捕を明日されるかも知れないという状況が、誠に潰憾ながら、少なくとも神奈川県内には明白に存在しているのです。
 国民の自由と基本的人権を保障している日本国憲法のもとで、このような恐ろしい状況を容認してはならないと考えます。
 この意味において、保土ヶ谷裁判は、わが国の民主主義にとって、極めて大きな意義をもつ訴訟です。
 権力を相手にした裁判は、非常な大きな労苦と困難を伴います。勝訴するためには、法廷内での緻密な立証活動が求められるとともに、法廷の外での支援運動の大きな盛りあがりが必要不可欠です。原告弁護団を代表し、市民の皆様に対し、久保さんへのご支援を、心から訴えます。


「支援者の会」横浜地検に要請書提出!
 保土ヶ谷裁判原告支援者の会は5月30日、横浜地検に対して、横浜検察審査会の不起訴「不当」の決定にもとづき、保土谷事件の迅速な捜査をすすめるよう要請書を提出した。当日の行動には、原告の久保佐紀子さんを含め、4人が参加した。


「保土ヶ谷裁判原告支援者の会」に ぜひ入会してください
 裁判傍聴をおこなってきた人たちが中心になって「支援者の会」づくりがすすめられてきました。支援の輪をもっと大きくするために、みなさんのご入会、ご協力をお願いいたします。 入会された方には、集会案内・「保土ヶ谷事件ニュース」などをお届けします。

会 員 会員は、原告支援に賛同する個人会員と団体会員とします。
会 費 個人会員年額 1口1,000円
  団体会員年額 1口2,000円
連絡先 〒231-0062 横浜市中区桜木町3−9 横浜平和と労働会館
  日本国民救援会神奈川県本部気付
  045-663-7952/Fax 045-663-7953
郵便振込 保土ヶ谷裁判原告支援者の会
  口座番号 00260-1-111446


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