伊藤勝也保土ヶ谷署長の鑑定嘱託書に基づき、県警科捜研によって行われた、血液型、血中アルコール検査。ポイントは次の通り。
- 久保幹郎氏の血液型はAB型。ところが、裁判所提出臓器について、筑波大・本田教授が地検DNA鑑定の過程で行った血液型判定は、解離試験でB型、血液型遺伝子検査でBO型(通常の血球凝集反応検査を行えばB型と出る型)であった。
- 同じ保土ヶ谷署長が鑑定嘱託した「司法解剖」の過程で血液型と血中アルコール検査は既に行われているにも拘らず、署長は再び科捜研に同じ検査を依頼している。
- パトカー巡査・村井巡査部長と青地巡査長は、「男性の顔から酒のような臭いがしていた」「ビールか日本酒か分からないが、酒を飲んで間もないような新鮮な臭いがした」と証言しているが、久保氏の血液からアルコール反応はなかった。
- 当日、久保氏が酒を飲んでいなかったことは、地裁の判決文も認めている。
【甲12の3】血液型検査